映画『ブリッジ・オブ・スパイ』はスティーヴン・スピルバーグ監督、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエンのコーエン兄弟脚本のスパイ映画。(2015年公開)
東西冷戦時代の1960年に、ロシア上空を飛行していたロッキード社のU-2偵察機が撃墜された「U-2撃墜事件」の実話をベースに制作されています。
題名の『ブリッジ・オブ・スパイ』とは、スパイ交換が行われたグリーニッケ橋を指しています。
2014年に、ある書籍で、長年謎とされていたU-2撃墜事件にまつわるスパイ活動が公になった事でこの作品が製作されました。
[予告版動画はこちら]
『ブリッジ・オブ・スパイ』のあらすじ
舞台は1957年、米ソの冷戦真っただ中のブルックリン。
ルドルフ・アベルは画家を装いながらスパイ活動をしているソ連の諜報員でしたが、FBIに目をつけられていて自宅に踏み込まれ家宅捜索の結果、マイクロチップが見付かって逮捕されます。
弁護士が居ないアベルに表向きの公正を演出するために、保険担当弁護士のジェームス・ドノヴァンに弁護人の依頼が入ります。
敵国のスパイを弁護し非難を受ける事を予想したドノヴァンは、刑事事件を何年も扱っていない事やスパイを弁護する事を理由に難色見せますが、弁護士と言う立場的な本質から依頼を受ける事にします。
一方、とあるモーテルで軍人が集められ秘密裏に秘密保全検査が実施されていました。フランシス・ゲイリー・パワーズとジョー・マーフィら数名が選出され、CIAのウィリアムズから任務の内容を聞かされました。
偵察機U-2でソ連の情報を得る事スパイ活動でしたが、他言無用や捕虜にならない事、捕まっても秘密を洩らさない事を絶対とされたのです。アベルの弁護をしていたドノヴァンは、世間からの非難を受けながらも祖国に忠実なアベルを「もしもの切り札」として生かしておく事を訴えます。
そんな矢先、ロシア上空で偵察飛行をしていたU-2がロシア空軍によって撃墜されパイロットのゲイリー・パワーズが逮捕されてしまいます。
主人公のジェームス・ドノヴァンもこの作品では弁護士として描かれていますが、実際はFBIの諜報員でCIA設立の立役者です。
ケネディー政権下であった当時、このU-2撃墜事件が原因でキューバ危機を迎える時代背景があり実に興味深い内容になっています。
この作品の魅力にキャスティングがあります。
ルドルフ・アベルを演じたマーク・ライランスは当時55歳!?彼の演技は作品の中で、主役のトム・ハンクスをも凌ぐ光を放っています。
スクリーンに映し出される映像も素晴らしく、とても作られた物とは思えないリアルさも見どころになっています。
◆お勧めポイント
この作品は史実をもとに制作されていますが、アメリカ寄りの立場で描かれているのが特徴です。
登場する人物は全て実在の人物たちなので、彼らの歴史背景を知っているとこの作品をより楽しめると思いますし、公表された事実と照らし合わせる楽しみも出てきます。
S.スピルバーグ作品最大の魅力であるCG映像も素晴らしく、もはや本物ではないか?と思うほどです。ミュンヘンやシンドラーのリストなど、他のスピルバーグ史実作品に比べてコンパクトに観やすく作られているので歴史作品初心者にもお勧めです。
[itemlink post_id=”2122″]
『ブリッジ・オブ・スパイ』の見逃し動画配信サービスは
『ブリッジ・オブ・スパイ』は2020年3月現在、以下の各動画配信サービスで配信されています。
動画配信サービス | 配信の有無 |
---|---|
U-NEXT | レンタル 300円+税 |
hulu | × |
Amazonプライム・ビデオ | レンタル 199円+税 |
FODプレミアム | レンタル 500ポイント |
dTV | レンタル 300円+税 |
Netflix | × |
TELASA | レンタル 200円+税 |
YouTube | レンタル 300円+税 |
Google Play | レンタル 300円+税 |
※情報は2020年3月20日現在のものです。料金には消費税を含んでいます。
※レンタルとは、月会費とは別にそれを観る時に別途課金されるもので、各サービスにより2日間~7日間程度の視聴期間が設定されています。
作品概要と主な登場人物紹介
作品概要
- アメリカ映画
- 【監督】スティーヴン・スピルバーグ
- 【脚本】マット・チャーマン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
- 【製作】スティーヴン・スピルバーグ、マーク・プラット ほか
- 【製作総指揮】ジョナサン・キング、ダニエル・ルピ ほか
- 【音楽】トーマス・ニューマン
- 【製作会社】タッチストーン・ピクチャーズ、ドリームワークス ほか
- 【配給】(米)ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ(日本)20世紀フォックス
- 【公開】(米)2015年10月16日(日本)2016年1月8日
- 【上映時間】141分
- 【言語】英語
主な登場人物
- ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス 吹替:江原正士)
本作の主人公。アメリカ人弁護士。政府からスパイ容疑で逮捕したルドルフ・アベルの弁護の依頼を受ける。
一生懸命取り組むことで周囲からはバッシングを受けてしまう。 - ルドルフ・アベル(マーク・ライランス 吹替:佐々木敏)
ソ連の諜報員。諜報活動中にFBIにチェックされ、ある日逮捕される。裁判となり、弁護士としてジェームス・ドノバンが担当するが、徐々に彼との間に友情が芽生えてくる。 - メアリー・ドノヴァン(エイミー・ライアン 吹替:八十川真由野)
ジェームズの妻。夫が敵国のスパイを弁護するということで猛反対する。 - トーマス・ワターズ・Jr(アラン・アルダ 吹替:糸博)
ドノヴァンが所属するワターズ&コワン&ドノヴァン法律事務所で、ドノヴァンのパートナーとなる弁護士。 - ホフマン(スコット・シェパード 吹替:大滝寛)
CIAのエージェント。ドノヴァンに近づき、ソ連の諜報員であるアベルを探ろうとするが、ドノヴァンからは嫌悪される。
『ブリッジ・オブ・スパイ』の口コミ
この映画についての口コミを拾ってみました。
ブリッジ・オブ・スパイ、好きなスパイ映画のtop10に入ります。 https://t.co/OYrStpjY80
— TK (@tkhskwg) March 30, 2019