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『ラストエンペラー』(1987年)はベルナルド・ベルトルッチ監督による、イタリア・中国・イギリス合作の歴史作品です。

清朝最後の皇帝で後に満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の自伝『わが半生』を原作に、ベルナルド・ベルトルッチが独自の解釈で監督、脚本を担当しています。その為、歴史的事実より監督独自の脚色や大胆な創作が随所に盛り込まれています。

清朝と満州国を舞台にした作品ですが、主なセリフは英語となっています。

 
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目次

『ラストエンペラー』のあらすじ

1950年、中華人民共和国のハルピン駅の構内は5年ものソビエト抑留から帰還した戦犯たちでごった返していました。列から逃れ洗面所で自殺を図った男が監視に見つかり一命を取り留めます。その男こそ、清朝最後の皇帝にして満州国の皇帝「ラスト・エンペラー」と呼ばれた愛新覚羅溥儀その人だったのです。

時は遡って1908年11月14日の北京。清朝第11代皇帝・光緒帝が崩御し、清朝の最高実力者として君臨してきた西太后が溥儀を紫禁城へ呼び出した事で溥儀は清朝の皇帝に即位します。皇帝として紫禁城で生活を送っている溥儀の知らない外の世界では第二次世界大戦が勃発していたのです。

1921年に実母が急逝し、1924年の北京政変をきっかけに日本軍が満州国を設立し溥儀は満州国の皇帝となります。

日本の天皇が同世代という事もあり、日本に親近感を持っていた溥儀は日本軍に対しても好意的で日本軍も溥儀に対して敬意をもって接していました。

が、成長し外の世界を知ろうとする溥儀に日本軍の対応が変化していき、紫禁城に隔離状態である事に疑念を抱きます。

紫禁城の中はアヘンと日本軍政治に腐敗しきっている事に気付いた溥儀でしたが、ここから波乱万丈な人生が始まるのでした。
 

この作品は今では考えられない本物の紫禁城で撮影されたので、重厚感と迫力たるや目を見張るものががあります。

戦時中と戦後の時間軸を別けて描いている事で、溥儀が歩んだ波乱万丈の人生を浮き彫りにしていているのも見どころになっています。

歴史作品でありつつも、溥儀が抱える苦悩を描いているのでヒューマンドラマの側面も持っています。

溥儀の家庭教師てあったレジナルド・ジョンストンの著書「紫禁城の黄昏」がベースになっているのも興味深い点です。

◆お勧めポイント

圧倒的なスケールと音楽です。スクリーンに映し出される城内はもちろん、城外やハルピンの街並みの圧倒的な迫力とリアルさは一見の価値ありです。

ご存じの通り音楽は坂本龍一が担当しているのですが、シーン毎に流れるBGMが作品の描写と絶妙にマッチしていてその素晴らしさに感動します。そして、終盤に描かれる溥儀の余生には心が震えます。

歴史的事実に重点が置かれていないが故の作品とも言えるので、そこを楽しめる作品です。

『ラストエンペラー』の見逃し動画配信サービスは

『ラストエンペラー』の配信サービスを調べてみましたが、2021年3月現在、配信しているのはU-NEXT1社のみでした。
 

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作品概要と主な登場人物紹介

作品概要

  • イタリア/中国/イギリス合作映画
  • 【監督】ベルナルド・ベルトルッチ
  • 【脚本】ベルナルド・ベルトルッチ、マーク・ペプロー
  • 【製作】ジェレミー・トーマス
  • 【音楽】坂本龍一、デイヴィッド・バーン、蘇聡
  • 【配給】(米)コロンビア映画(日本)松竹富士
  • 【公開】(米) 1987年11月20日(日本)1988年1月23日
  • 【上映時間】163分(劇場公開版)219分(オリジナル全長版)
  • 【言語】英語、中国語、日本語

主な登場人物

  • 愛新覚羅溥儀(ジョン・ローン 吹替:松橋登)
    中国清王朝最後の皇帝にして満州国の皇帝。「ラストエンペラー」と呼ばれる。
  • 婉容(ジョアン・チェン 佳那晃子)
    溥儀の妻。清朝最後の皇后。
  • レジナルド・ジョンストン(ピーター・オトゥール 吹替:井上孝雄)
    溥儀の家庭教師を務めたイギリス人中国学者。
  • 戦犯収容所所長(英若誠 吹替:小林昭二)
  • 陳宝琛(ヴィクター・ウォン 吹替:久米明)
    溥儀の教育係
  • 大李(溥儀の召使)(デニス・ダン 吹替:納谷六朗)
  • 甘粕正彦(坂本龍一)
    日本陸軍軍人。関東軍の特殊任務として満州国の建国に力を注ぐ。

『ラストエンペラー』の口コミ

この映画についての口コミを拾ってみました。

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『ラストエンペラー』のさらなる考察・解説はこちらの記事をどうぞ

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この記事を書いた人

映像コンテンツの内容を作成させて頂いているカプチーノと申します。
映画ファン歴35年の映画マニアです。
歴史作品やドキュメンタリー作品が得意分野で、作品の原作をチェックしたり歴史作品は史実との検証もするマニアです。
作品エピソードを絡めつつ、個人的な嗜好よりも客観的な視点で作品の良さをお伝えする様に心掛けています。

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