映画『パッション』の意味を考察!クリスチャンの私が思うことは


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カプチーノさん
カプチーノ
映画『パッション』は、多くの人にはあまり馴染みのないキリスト教の世界を描いた作品です。そのため、わかりづらい箇所も多かったと思います。
僭越ながらクリスチャンである私の立場から感想を交えつつ、この作品を研究・分析してみた事をここに書いてみたいと思います。

[予告版動画はこちら]

目次

この手の作品は予備知識がカギ!

この作品にまつわる「知っておくと良いであろうネタ」をいくつか書き出します。

監督のメル・ギブソンは敬虔なカトリック信者でも有名ですが、宗派が色々とある中でも「超伝統主義」の信仰者でキリストこそ教義において唯一無二の存在である原理主義を信仰しています。
作品ではアラム語、ヘブライ語、ラテン語のみが遣われていて、海外での訳にも言葉の制限が掛けられています。
この作品は有名なユダの裏切りからキリスト復活までが記載された新約聖書の「マタイの福音書」が描かれています。

では、この予備知識が作品にどう反映されているのでしょう?

洋画のほとんどは、キリスト教信仰が大きく反映されていますが、監督の主観も大きく影響しています。
中でもこの『パッション』はメル・ギブソンの「原理思想」が如実に出ていると言われています。

作品に賭ける監督のこだわり

①言語

イエスはアラム語を遣っていた事から主演のジム・カヴィーゼルは全てアラム語でセリフを通していますし、ローマ人はラテン語で通しています。
ちなみにアラム語は現在では死滅寸前の言葉だそうで、世界中でも使用されている地域と民族は極一部だそうです。

そこまで監督の強いこだわりが詰め込まれているという事なのでしょう。

②メル・ギブソン作品の代名詞でもあるリアルな映像への追究

何と言っても目を覆いたくなるほどリアルな磔刑シーンが話題になりましたが、海外ではそのショックで亡くなった方も程です。
では、これほどの描写に込められた意味とは?

監督はこの作品でイエスの苦悩だけではなく、聖母マリアの苦悩も描きたかったのではないでしょうか?

あのシーンを目の当たりにした私たち鑑賞者以上に、聖母マリアの心の内は痛み苦しかった… そんな事を作品を通して訴えたかった気がします。

この作品を理解しながら鑑賞する時のポイントとは?

キリスト教でも有名な福音が描かれているので、ユダの裏切りやイエスが十字架に架けられ槍で刺され、イエスが復活するなどは知ってる方も多いと思います。
そうは言っても視覚で感じたい人も多いはずなので、私が関心した点などを挙げさせていただきます。

①重要なポイントとなるシーンは必ずスローモーションになる

人々からも弟子たちからも慕われたていた「預言者イエス」が重要な決断をする時、預言者イエスが神からの加護を得る時、イエスが人としての預言者から昇華する時…そんな重要なシーンではスローモーションになります。

②イエス以外の登場人物たちに注視する

今までも聖書やイエスにまつわる作品は多く作られてきましたが、この作品の素晴らしいところは全ての登場人物たちが実に丁寧に描かれている事です。
聖母マリアやユダはもちろんの事、英兵たちやローマ人や処刑の役人たち、町の人たち…
すべての登場人物たちが一人の人間として描かれている事でイエスや登場人物全てがその時々にどう感じたのかを感じ取る事ができます。

史実作品すべてはフィクション作品であり、洋画の根幹はキリスト教信仰が基本!

世に出ている「史実を基に制作」とある作品で、歴史背景をそのまま描いた作品は私の知る限りありません。少なからず、製作者の演出が加えられたフィクション作品なのです。

そして、洋画の内容や欧米人の考え方を理解するのにキリスト教の内容が必要不可欠である事も重要な点です。

日本人には馴染みのない思考も、彼らの根幹を知る事で理解度が飛躍的に上がる事でしょう。

これをきっかけに少しでも聖書の世界を覗いてみてはいかがですか?

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『パッション』の配信情報を探してみたのですが、2021年6月現在、どこのサービスでも配信されていないようでした。ですが宅配レンタルDVDでは見られますので、ぜひそちらでご覧ください。
 
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この記事を書いた人

映像コンテンツの内容を作成させて頂いているカプチーノと申します。
映画ファン歴35年の映画マニアです。
歴史作品やドキュメンタリー作品が得意分野で、作品の原作をチェックしたり歴史作品は史実との検証もするマニアです。
作品エピソードを絡めつつ、個人的な嗜好よりも客観的な視点で作品の良さをお伝えする様に心掛けています。

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