2020年に公開された『グッドライアー 偽りのゲーム』はイアン・マッケランとヘレン・ミレンが共演するロマンス映画… と思いきや、サスペンス色もある「ウソ」をテーマにした作品です。
ベテラン俳優2人が繰り広げるストーリーに引き込まれつつ、予想外な結末が待っているのにも注目ですよ。それではあらすじ、見どころや感想結末を紹介しましょう。(ネタバレあります。注意)
[予告版動画はこちら]
『グッドライアー 偽りのゲーム』前半のあらすじ
高齢のロイは出会い系サイトで出会ったベティに惹かれ、良い関係を築きます。実はロイは資産家相手に多くの詐欺を働き、仲間とかなり稼いでいました。ベティの資産も狙う一方、彼女自身に魅力を感じ始めるロイ… 足が悪かったこともありベティの家で過ごすようになったり、デートを重ねていくのでした。
ある日、ベティが発作で倒れてしまい、医者からは気をつけないと命に関わると言われます。ロイはベティを旅行に誘い、資産を奪うための作戦を進めました。
ベティ役のヘレン・ミレンは人の良さそうな婦人という雰囲気が良く伝わってきますが、映画の後半では彼女の意外な素性に驚かされることでしょう。ロイとベティの心情に注目しつつ、ストーリーを楽しんでみて下さいね。
あらすじ後半と結末のネタバレ
ロイとベティはドイツに旅行に行くと、彼女の孫であるスティーブンがロイの素性を問い詰めます。すると、ロイは第二次世界大戦の終わりに相棒と仕事をしていたことを語りました。
相棒は仕事中に殺されたため、彼と見た目が似ていたことから成り代わって生きることにしたのです。その相棒がロイだったのです。ロイの本当の名はハンスだと知ってベティは驚きましたが、その後も生活を共にするのでした。
ロイはベティの資産を狙って共同口座を作ろうと提案し、互いにタブレットを持って入金作業をします。暗証番号を「ユリ(英語でリリー)」にしようと彼女は言い、その際の表情がいつもと少し違ったようでした。
その後、ロイは資産を全て奪えたかと思いきやタブレットがありません。ベティがタブレットを持っており、彼女は昔の話をしたことでロイはベティの本当の名がリリーだったことを思い出します。
昔、ロイがまだハンスだった頃にリリーという少女の家庭教師をしていました。その際に彼女の姉の一人にキスをしようとして拒まれたことでリリーを密かに襲います。
彼はキスのことが両親にバレて家庭教師をクビにされたため、リリーの父が不正をしていること通報。リリーは家族を失ってからロイに復讐するため、DNA鑑定までした上で彼がハンスだったと突き止めたのです。
ベティ(リリー)はロイに恨みを持った者を呼んでいたことで彼は入院して動けない状態になる一方、リリーは家族と共に過ごすのでした。
『グッドライアー 偽りのゲーム』の感想
映画の後半からラストにかけて2重3重のどんでん返しが凄かったですね。
その中でも、ロイが騙した投資家に襲われたシーンにまずは驚かされました。
地下鉄で防犯カメラに見えないよう男を攻撃して電車で轢死したように見せかけるという手段…彼が戦後、ロイに成りすまして生きてきたことを思うと納得できる冷酷さを感じました。
そんなロイが最後にベティを騙して大金をせしめようとしますが、彼女は罠に気付いていてビックリ。ロイもかなり驚いて、過去を思い出すという展開はまさに予想外でした。ベティも本名ではなくリリーという名であり、ロイ(ハンス)に襲われただけでなく一家も追い込まれた… 壮絶な過去を持っていて結末まで見入ってしまいます。
全てを知った上でもう一度見たくなる映画でした。
映画『グッドライアー 偽りのゲーム』が好きな人におすすめしたい作品
といえば、『X-MEN』(エックスメン)シリーズのマグニートーですね。アクションとSFの世界観がおもしろいです。また、彼の出演する騙し合いや推理ものといえば『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』も良いですよ。
ヘレン・ミレンの映画なら『素晴らしきかな、人生』もおすすめです。『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』に出演している姿も印象的ですよ。
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この映画の原作本。著者のニコラス サールはこの作品がデビュー作ですが、その巧みな心理描写が絶賛されました。
『グッドライアー 偽りのゲーム』の見逃し動画配信サービスは
『グッドライアー 偽りのゲーム』は2021年1月現在、以下の各動画配信サービスで配信されています。
動画配信サービス | 配信の有無 |
---|---|
U-NEXT | レンタル 399円 |
hulu | × |
Amazonプライム・ビデオ | レンタル 399円〜 |
FODプレミアム | × |
dTV | レンタル 500円+税 |
NETFLIX | 見放題 |
TELASA | レンタル 550円 |
YouTube | レンタル 500円+税 |
Google Play | レンタル500円+税 |
※情報は2021年1月31日現在のものです。料金には消費税を含んでいます。
※レンタルとは、月会費とは別にそれを観る時に別途課金されるもので、各サービスにより2日間~7日間程度の視聴期間が設定されています。
主な登場人物と作品概要
主な登場人物
- ロイ・コートネイ(イアン・マッケラン 吹替:真田五郎)
この作品の主人公でベテラン詐欺師。自らを偽って徐々に相手の信頼を得ていき、油断したところで財産を奪うということをやってきている。次に目をつけたのが老婦人のベティだった。 - ベティ・マクリーシュ(ヘレン・ミレン 吹替:一柳みる)
資産家の老婦人。1年前に夫を亡くした未亡人で、持病の発作にも苦しんでいる。 - スティーブン(ラッセル・トーヴィー 吹替:津田英三)
ベティの孫で、博士課程の大学院生。 - ヴィンセント・ハロラン(ジム・カーター(英語版) 吹替:佐々木啓夫)
ロイの詐欺の相棒。 - ブリン(マーク・ルイス・ジョーンズ(英語版))
ロイに騙された末に殺された男。
作品概要
- アメリカ映画
- 【監督】ビル・コンドン
- 【脚本】ジェフリー・ハッチャー(英語版)
- 【原作】ニコラス・サール『老いたる詐欺師』(早川書房)
- 【製作】ビル・コンドン、グレッグ・ヨーレン
- 【製作総指揮】リチャード・ブレナー、アンドレア・ジョンストンほか
- 【音楽】カーター・バーウェル
- 【製作会社】ニュー・ライン・シネマ、ブロン(英語版)、1000アイズ
- 【配給】ワーナー・ブラザース映画
- 【公開】(米)2019年11月15日(日本)2020年2月7日
- 【上映時間】109分
- 【言語】英語・ドイツ語
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