『ハクソー・リッジ』はメル・ギブソン監督のアメリカの戦争伝記映画。
セブンスデー・アドベンチスト教会の敬虔な信徒であるデスモンド・T・ドスが、第二次世界大戦の沖縄戦で衛生兵として従軍するまでの半生を描いた実話作品です。
ハクソー・リッジとは「弓鋸型をした絶壁」という意味で、沖縄の前田高地の日本陣地を指した言葉です。
監督自身も敬虔なクリスチャンで原理主義派の信者なので、本作にその影響が色濃く反映されています。(公開2016年)
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『ハクソー・リッジ』のあらすじ
アメリカのヴァージニア州で明朗活発に育ったデスモンド・ドス。
退役軍人である父は心身ともに深い傷を負い、家族環境は決して良くはありませんでした。
ある大事件が家族で起きた事をきっかけに、デスモンドはセブンスデー・アドベンティスト協会の敬虔な信者となります。
成長したデスモンドはドロシーと恋に落ちて幸せな毎日を送っていました。しかし、激化する戦況に周囲の風潮もあり、陸軍に志願することになりました。
彼が信仰する宗教の教義では、安息日を遵守する・非暴力・菜食主義、などが尊ばれ、何よりも優先されるべきことであったため、彼は衛生兵として従軍することとなります。
訓練が進み銃撃訓練になった際、デスモンドは頑なに銃を持つことを拒絶した事が切っ掛で辛辣な嫌がらせを受ける様になります。しかし、彼の信念は一向に変わる気配を見せません。
次第に周囲も彼を認め始めるのですが、「殺すために出征するのではなく、助けに行くために出征する」という彼の信念が、激戦の地で感動の軌跡を起こす事となるのです。
メル・ギブソン監督の思想や描かれているデスモンドの信念から、日本戦死者や当時の軍人達に敬意を感じる作品になっているのが最大に魅力です。
実際にデスモンドが行った称賛に値する偉業と共に、作品に凝縮された監督の想いが見どころです。
◆お勧めポイント
作品としては構成がはっきりしているので見やすいと思います。
デスモンドの生い立ち、入隊後の苦悩、偉業に至る彼の信念。
戦闘シーンも、アメリカ視点の勧善懲悪ではなく、沖縄が最後の砦であった日本軍の壮絶な決意を忠実に描いています。そこに分け隔てなく戦死者たちへの敬意を感じる事が出来て、感情を揺さぶられる事でしょう。
『ハクソー・リッジ』の見逃し動画配信サービスは
『ハクソー・リッジ』は2020年3月現在、以下の各動画配信サービスで配信されています。
動画配信サービス | 配信の有無 |
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Amazonプライム・ビデオ | × |
dTV | 見放題 |
NETFLIX | 見放題 |
現時点で、U-NEXT、hulu、FODプレミアム、TELASA、YouTube、Google Playの配信はありませんでした。
※情報は2020年3月29日現在のものです。料金には消費税を含んでいます。
※レンタルとは、月会費とは別にそれを見る時に別途課金されるもので、各サービスにより2日間~7日間程度の視聴期間が設定されています。
主な登場人物紹介と作品概要
主な登場人物
- デズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド 吹替:前野智昭)
本作の主人公。第二次世界大戦が迫り、軍隊に入るが、少年の頃の体験から人を殺すことを徹底的に拒否、衛生兵として従軍する。 - ハウエル軍曹(ヴィンス・ヴォーン 吹替:咲野俊介)
デズモンドが従軍し配属された部隊の、上官。 - ジャック・グローヴァー大尉(サム・ワーシントン 吹替:東地宏樹)
デズモンドが従軍し配属された部隊の隊長。 - スミティ・ライカー(ルーク・ブレイシー(英語版) 吹替:辻井健吾)
デズモンドの戦友。 - トーマス・ドス(ヒューゴ・ウィーヴィング 吹替:広瀬彰勇)
デズモンドの父親。従軍した第一次世界大戦で心に傷を負い、人生が変わる。 - バーサ・ドス(レイチェル・グリフィス 吹替:仲村かおり)
デズモンドの母親。 - ドロシー・シュッテ(テリーサ・パーマー 吹替:武田華)
看護師。デズモンドと愛し合う。
作品概要
- アメリカ・オーストラリア合作映画
- 【監督】メル・ギブソン
- 【脚本】ロバート・シェンカン(英語版)アンドリュー・ナイト(英語版)
- 【製作】デヴィッド・パーマット(英語版)ビル・メカニック(英語版)他
- 【製作総指揮】デヴィッド・グレートハウス、スチュアート・フォード 他
- 【音楽】ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
- 【製作会社】クロス・クリーク・ピクチャーズ、デマレスト・メディア 他
- 【配給】サミット・エンターテインメント、アイコン・プロダクションズ(英語版)、IMグローバル(英語版)、キノフィルムズ
- 【公開日】(日本)2017年6月24日 他、イタリア、オーストラリア、アメリカで公開
- 【上映時間】139分
- 【言語】英語/日本語吹替
『ハクソー・リッジ』の口コミ
この映画についての口コミを拾ってみました。
宗教の違いが
これだけ戦場での姿勢に違いを及ぼすのが面白い。国家神道の日本とユダヤ教徒の米衛生兵の
行動の対比が面白かった。汝殺すことなかれ#ハクソー・リッジ pic.twitter.com/R6Fkw1peeK
— 千葉 大樹 (@hiroba888) November 15, 2019
ハクソー・リッジに関してはブログ一本書くレベルなんだけど色々とあれなのでやめました。
ファイトクラブとかフルメタルジャケットとかメメントとかこう、ヘッドショット食らったような興奮と余韻が残る好き作品なんだけどあの映画に関してはじわじわと五感削られていくような空気がすげぇの
— バートランド?低浮上 (@Bertrand_nikki) November 7, 2019
#1day1movie
「ハクソー・リッジ」
今まで見たどの戦争映画とも違った印象を持った。やっぱり物事を多くの視点で見るのはほんとに大事だと思う。そんで、臆病者が英雄になったとか言われてるけど、デズモンドは上官にも負けないで丸腰で前線に行った時点で1番勇気あるでしょ pic.twitter.com/9jt1G4M6JG— すみす.mcumovies (@mcusmith) November 8, 2019