『エレファント・マン』のあらすじ・見どころと動画配信サービスは


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『エレファント・マン』は、カルトの帝王と呼ばれるデヴィッド・リンチ監督作品です。

医師フレデリック・トリーヴスの回想録を基に、生まれ持って身体に極度の変形を伴う難病を抱えたジョゼフ・C・メリックの生涯と、彼を取り巻く人間関係を監督独自の演出で描いたヒューマンドラマです。

ジョゼフ・C・メリックが実在した時代が1860年代とうことから、映画は全編にわたってモノクロの作品となっています。

また、本作では主人公のファーストネームがジョゼフではなく、ジョンと改名されています。

[予告版動画はこちら]

目次

『エレファント・マン』のあらすじ

19世紀半ば、産業革命真っただ中のイギリスで、階級格差が広がり社会不安も深刻化する中、市民の娯楽は催し物や見世物でした。

王立ロンドン病院の外科医フレデリック・トリーヴスは、見世物小屋の奇形や障害を持つ人たちに興味を持ち、小屋の奥へ奥へと進んでいきます。

そこで彼は興行師のバイツと出会います。バイツは “エレファントマン” と名づけられた見世物について、警察から「障害をモンスターと称する見世物は公序良俗に反する」と公演を断られたところでしたが、トリーヴスはその “エレファント・マン” に強い興味を抱きます。

トリーヴスは、公演を断られた事で渋がるバイツに大枚を払い、“エレファント・マン” ジョン・メリックと出会うのですが、類稀なジョンの奇形に衝撃のあまり涙を流すのでした。

ジョンの障害に興味を持ったトリーヴスは、治療を理由にバイツからジョンを預かり、病院の屋根裏に匿います。そしてトリーヴスはジョンの特異性を学会に発表する一方で、ジョンをもっと知りたいとコミュニケーションを取ろうとし、会話が可能な事を知ります。

そうこうするうちに、ジョンを隠していることが病院関係者の知るところとなり、ジョンをカー・ゴム院長に会わせるトリーヴスですが、ジョンは教えた事しか言葉にしません。

カー・ゴム院長はジョンの知能障害を確信し、これ以上病院で世話をするのは無理だとトリーヴスに伝えます。ところが・・・

『エレファント・マン』の見どころ

見どころと言えば、まず1980年の作品とは思えない、世界観の完成度です。19世紀の雰囲気を出すために全編モノクロになっているのですが、町の背景から登場人物たちの衣装に至るまで、19世紀当時を徹底してリアルに表現しています。この手法は後に「シンドラーのリスト」でオマージュ活用されています。

次に脚本です。単なる「感動する悲劇」ではなく、人の醜さ、本当の善意とは何かを皮肉を込めて描いています。

婦長の一言で自らの過ちに気付くトレーヴス。ケンドールの慰問をきっかけにジョンを慰問する事が流行するのですが、偽善に満ちた富裕層階級の本性。
女王からの親書によって、キリスト教徒としての大義で意に反して強いられる慈善活動。

劇場でジョンに拍手喝さいを送る聴衆たちの違和感…これらのシーンが作品の本質を物語っています。

映画ファン必見の感動作としても有名な本作ですが、D.リンチ特有のスリラーテイストで人間の様々な面を浮き彫りにしている点が本作最大の魅力になっています。

聡明で純真なジョンと彼を取り巻く人たちとの人間関係、そんな周囲の人たちの人間性と本性…これらの描写がこの作品のテーマになっています。加えて、ジョンの人生が決して悲劇だけではなかった事が、この作品の救いにもなっています。

この作品では「人間の本質」「本当の善意とは?」が実に見事に描かれています。

『エレファント・マン』の見逃し動画配信サービスは

主要動画配信サービスの9社を調べてみましたが、2021年5月18日現在、『エレファント・マン』が配信されているのはU-NEXT1社だけでした(見放題)。


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※情報は2021年5月18日現在のものです。

主な登場人物と作品概要

主な登場人物

※日本語吹替はTBS月曜ロードショーで放送された版

  • ジョン・メリック(ジョン・ハート 吹替:国広富之)
    本作の主人公。先天的に身体に強い奇形を持っており、その外観ゆえに見世物とされてしまう青年。
  • フレデリック・トリーヴス(アンソニー・ホプキンス 吹替:田中信夫)
    外科医師。見世物小屋でジョンを見て興味を持ち、興行主から引き取って連れ帰る。
  • バイツ(フレディ・ジョーンズ 吹替:熊倉一雄)
    ジョンを見世物小屋で使っていた興業主。
  • カー・ゴム院長(ジョン・ギールグッド 吹替:渥美国泰)
    ジョンが入院する病院の院長。
  • ケンドール夫人(アン・バンクロフト 吹替:阿部寿美子)
    舞台女優。ジョンに興味を抱き、訪問する。

作品概要

  • イギリス・アメリカ共同製作映画
  • 【監督】デヴィッド・リンチ
  • 【脚本】クリストファー・デヴォア、エリック・バーグレン、デヴィッド・リンチ
  • 【製作総指揮】スチュアート・コーンフェルド、メル・ブルックス
  • 【音楽】ジョン・モリス
  • 【配給】(米)パラマウント映画(日本)東宝東和
  • 【公開】(米)1980年10月10日(日本)1981年5月23日
  • 【上映時間】24分
  • 【言語】英語

 
映画で描ききれなかったエレファント・マンの真実を、多くの写真と資料で再現したドキュメント。

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この記事を書いた人

映像コンテンツの内容を作成させて頂いているカプチーノと申します。
映画ファン歴35年の映画マニアです。
歴史作品やドキュメンタリー作品が得意分野で、作品の原作をチェックしたり歴史作品は史実との検証もするマニアです。
作品エピソードを絡めつつ、個人的な嗜好よりも客観的な視点で作品の良さをお伝えする様に心掛けています。

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