『散り椿』は葉室麟原作の時代小説の映画化作品です。葉室麟作品の特徴である「正しきを貫く古き良き日本人の美徳」を描いています。(2018年公開作品)
またこの作品は、主人公の新兵衛視点ではなく、坂下藤吾の視点で描かれているのが特徴です。
藩の不正を追及した新兵衛が藩を追われてもなお、正しいと思った自らの信念を貫く姿を描いたフィクション時代劇です。
[予告版動画はこちら]
https://youtu.be/6Ov428Ffqkc
『散り椿』のあらすじ
武士の瓜生新兵衛(岡田准一)は、藩の不正を追及したことで、故郷である扇野藩を追われる身となります。
彼は病弱な妻の篠(麻生久美子)と京都の地蔵院で生活しているのですが、篠は新兵衛と共に故郷に帰りたいと願います。しかし、その夢を果たす事なくこの世を去ってしまう、篠。
「自分がこの世を去った後、あなたには故郷に帰って欲しい」と願った篠の望みを叶えるために、新兵衛は故郷に帰る事を決断します。
しばらく扇野藩を離れている間に、過去の不正が理由で命を落とした者や出世した者が居ました。かつて友人であった榊原菜女(西島秀俊)も出世を遂げた一人でした。
長い年月の経て新兵衛が扇野藩に帰郷したことで、藩の中は再び波乱が起きます。そんな中、新兵衛はかつての友人榊原と相対する事になってしまい…
原作の「主人公ではなく第三者目線」でストーリーが展開していく脚本も、作品に独特な印象を与えています。
西洋文化が根付く前の日本人(侍)の美意識を感じる事が、本作の魅力になっています。
お勧めポイント
現代にも通じる不正に立ち向かう者を待ち構える不遇、いかなる不遇にも屈しない信念をベースに、江戸時代の生活を堪能できるところが本作の魅力になっています。
欲に流されながらも出世する者、正しい事を貫きながらも不遇を強いられる者。そんな不条理を突きつけられた時、自分ならどうするだろう?と考えずにはいられません。
時の流れを日本の四季や季節映像美で表現しているところも見どころになっています。
作品概要と主な登場人物紹介
作品概要
- 日本映画
- 【監督】木村大作
- 【脚本】小泉堯史
- 【原作】葉室麟「散り椿」(角川書店/角川文庫)
- 【製作】上田太地、佐藤善宏、臼井真之介
- 【ナレーター】豊川悦司
- 【音楽】加古隆
- 【制作会社】東宝映画、ドラゴンフライエンタテインメント
- 【製作会社】「散り椿」製作委員会
- 【配給】東宝
- 【公開日】2018年9月28日
- 【上映時間】111分
主な登場人物
- 瓜生新兵衛(岡田准一)
- 瓜生篠(麻生久美子)
- 榊原采女(西島秀俊)
- 坂下里美(黒木華)
- 坂下藤吾(池松壮亮)
- 篠原三右衛門 (緒形直人)
- 宇野十蔵(新井浩文)
- 平山十五郎(柳楽優弥)
- 篠原美鈴(芳根京子) 他
『散り椿』の口コミ
#散り椿
美しい…!
さすがは名カメラマンが監督とあって美的感覚が見事!
1つ1つのカットに意味があふれていてまさに映画と観客の真剣勝負を味わった
岡田くんの殺陣は必見です!https://t.co/l1BissHwJr— 物語るカメ@井中カエル (@monogatarukame) November 5, 2019
「(おかわり)散り椿」
殺陣は物語に説得力を持たせるための譲れないアイテム。あとは監督世代が持つ男のロマンやルサンチマンを演者が理解していることがかなり重要だよねこれ?そしてそのどちらもが主役の岡田くんがピカイチで横顔が最&高の銀幕スター感がすごい。#岡田准一— おけまる (@XKBDF7tVPo8QcFD) November 5, 2019
連休なので映画『散り椿』を自宅鑑賞しました。公開当時、映画館の画質は暗く、それでも日本映画とはこういうものかぁと?(それでも●回見た)ところが今回特に主役の感情の細やかさが良く見えて衝撃⚡️あの映画館何だったんだろ?#岡田准一
— おけまる (@XKBDF7tVPo8QcFD) November 4, 2019
『散り椿』の見逃し動画配信サービスは
主要動画配信サービスを調べてみましたが、2019年11月現在『散り椿』はネットでの動画配信はありませんでした。
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【ご注意】この記事の内容および配信情報は2019年11月8日時点のものです。その後、内容の変更や、配信が終了していたり見放題が終了している可能性がございます。現在の配信状況はサービス各社の公式サイトもしくはアプリをご確認ください。