『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』は、2014年4月から6月まで、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で放送されたドラマです。
このドラマは小説家・脚本家の金城一紀によるオリジナル脚本で、連続ドラマでは珍しく当初から結末までプロットを制作して撮影されました。
主人公はある事件によって頭に銃撃を受け、脳に弾丸を残したまま奇跡的に一命を取り留めた刑事・石川安吾(いしかわ あんご)。危ないところでしたが、石川はその時に、死者と交信する能力を手にします。
この能力により主人公は、生と死、正義と法、死者からもたらされる真実と事実とのギャップなどに悩み葛藤します。
タイトルの「BORDER」は、主人公が直面するこれらの様々な境界線を表しています。
主人公・石川安吾を演じるのは、今最も乗っている俳優の一人、小栗旬。
石川のキャラクターは小栗旬のイメージで作られました。
また、衝撃的かつ挑戦的な内容・結末などが評価され、ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞などを受賞している作品です。
[予告版動画はこちら]
それでは、内容や見どころについてご紹介していきましょう。
『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』の内容
警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事である石川安吾(小栗旬)。熱心で野心的、観察力にも優れ理性的で計算高い優秀な刑事です。
しかし激務に追われるあまり私生活はまったくなく、殺人事件の捜査だけに楽しみを感じる空虚な生活を送っていました。
そんな石川ですが、銃撃事件により生死の境をさまよったことで気持ちに変化が現れます。
また、それがきっかけで死者と交信できるようになり、被害者をより意識するように・・・
銃撃事件の犯人は捕まっておらず、石川の脳内にある弾丸が唯一の手掛かりですが、
それを摘出するには大変な危険が伴うため、弾丸は石川の頭の中にあるままです。
石川の相棒で正義感が強い立花雄馬(青木崇高)、石川らの直属の上司で経験豊富な刑事市倉卓司(遠藤憲一)、独自の観察眼と推理力を発揮する警視庁検視官・比嘉ミカ(波瑠)、などと一緒に石川は事件を解決していきます。
しかし、石川は犯人を検挙するため違法な手段に手を染めるようになっていきます。
死者との交信や裏社会との接触、犯人逮捕の失敗、法律や自身の能力の限界など、数々の境界線(ボーダー)に直面し、次第に病んでいく石川。
石川はどうなってしまうのでしょうか?
正義とは、悪とは一体何なのでしょうか?
小栗旬の変化に注目!
次第に病んでいく石川を演じる小栗旬は、話数を重ねるごとに服装や表情に変化が表れます。爽やかなスーツの色からダークなブラックスーツに、顔もやつれとても刑事の顔とは思えません。
それとは対極に青木崇高演じる立花は、快活明朗で、石川をすんでの所で留めておく役割を担っています。
最終回、石川は究極の選択を迫られます。シリアスな展開は片時も目を離せませんので、是非見てみて下さい!
この記事の情報は2020年1月17日時点のものです。その後変更されている可能性がございますがご了承ください。