『ちょっと今から仕事やめてくる』は、小説家・北川恵海の同名小説を原作とした漫画の、実写化映画作品です。劇場公開は2017年。
監督は『孤高のメス』『八日目の蝉』などでメガホンを取った成島出。原作の小説は、第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞しています。
ブラック企業に勤め、日々のプレッシャーとパワハラで心身ともに疲弊していく青山が、山本と名乗る男と出会い人生を救われるヒューマンドラマです。
[予告版動画はこちら]
『ちょっと今から仕事やめてくる』のあらすじ
青山隆は勤務している会社で喘いでいました。営業成績が伸びず、成績の良い先輩社員である五十嵐美紀を引き合いに出され、上司である山上守に毎日の様に辛辣ないじめに遭っていたのです。
容量を超えた仕事を押し付けられ理不尽な叱責を受け、過剰な長時間勤務を強いられ… 青山の勤める会社はブラック企業だったのです。
睡眠もまともに取れないほど心身ともに追い込まれ衰弱し疲弊した青山は、現実から逃れようと無意識のうちにホームから身を投げ自殺を図ります。
そこへ間一髪、山本と名乗る関西弁の男に救われます。山本は青山を飲みに誘い、青山とは小学校時代の同級生だと打ち明け再会を喜びます。
青山は山本の記憶が曖昧でその場は話を合わせますが、釈然としない為に卒業アルバムを開き友人たちに山本について聞いて回ります。確かに同級生に「山本」は存在していた事から、青山は山本と打ち解け信じるようになります。
それ以来、事ある度に青山の前に現れては青山の苦悩に耳を傾ける山本。山本との再会で青山の苦悩も和らぐかに思えた矢先、信頼していた五十嵐の裏切りに遭ってしまうのです。
時を同じくして、同級生だった山本は海外に滞在中で本人ではない事が判ります。
あの山本とは一体誰なんだ?
真実を知るために青山が取った行動とは?
真実を知り山本の言葉に感銘を受けた青山が取った決断とは?
そして、青山を救う山本の発するセリフの一つ一つが心に沁みる事でしょう。
青山を救うために山本が取る献身的な言動と山本に秘められた謎、山本に救われた青山が自分を取り戻すまでの展開がこの作品の見どころです。
日々のフラストレーションを掛けている全ての人がスカッとし、感動で涙する内容となっています。
◆お勧めポイント
コンプライアンスに厳しくなった今では少なくなったとは言え、青山と同じ経験をした人にとってこの作品は心の救いの様な内容になっています。
明るく振る舞い青山の苦悩を受け入れる山本ですが、ストーリーが進むにつれ彼の秘密がと謎が出てきます。
その秘密が明かされた時に観ている人の胸に湧き上がる思いがこの作品の魅力となっています。
仕事で悩みを抱えたすべての人に観ていただきたい作品です。
『ちょっと今から仕事やめてくる』の見逃し動画配信サービスは
『ちょっと今から仕事やめてくる』は2020年3月現在、以下の各動画配信サービスで配信されています。
動画配信サービス | 配信の有無 |
---|---|
U-NEXT | レンタル 500円+税 |
hulu | × |
Amazonプライム・ビデオ | × |
FODプレミアム | レンタル 500ポイント |
dTV | レンタル 440円〜 |
Netflix | × |
TELASA | レンタル 500円+税 |
YouTube | レンタル 300円~ |
Google Play | レンタル 300円~ |
※情報は2020年3月23日現在のものです。料金には消費税を含んでいます。
※レンタルとは、月会費とは別にそれを観る時に別途課金されるもので、各サービスにより2日間~7日間程度の視聴期間が設定されています。
主な登場人物と作品概要
主な登場人物
- ヤマモト(福士蒼汰)
この映画の主人公。駅で自殺をしようとしていた青山隆を止める。自称、隆の同級生。 - 青山隆
ブラック企業の営業部に勤めているが、上司のパワハラに耐えられなくなり自殺を考える。ヤマモトと会ったことで自分を見つめ直すことになる。 - 青山晴彦
隆の父。ブドウ農家として働いている。 - 青山容子
隆の母。夫とともにブドウ作りを頑張っている。
作品概要
- 【監督】成島出
- 【脚本】多和田久美、成島出
- 【原作】北川恵海
- 【音楽】安川午朗
- 【主題歌】コブクロ「心」
- 【制作会社】シネバザール
- 【製作会社】映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会
- 【配給】東宝
- 【公開】2017年5月27日
『ちょっと今から仕事やめてくる』の口コミ
この映画についての口コミを拾ってみました。
「ちょっと今から仕事やめてくる」
北川恵海さん数年前に映画やってましたよね!友達と観に行ったのを覚えています。
ブラック企業に勤める隆とその同級生を自称する「ヤマモト」の話です。実は私、この映画がきっかけで海外逃亡に踏み切ったんですよ。
こっちのエンディング好きです。#読了 pic.twitter.com/AyePY1YTPR— L竹葉N@読書垢 (@tAk45EbA) March 21, 2020
#読了
『ちょっと今から仕事やめてくる』北川恵海軽いタイトルだが、中身はなかなか重い。
仕事と命を天秤にかけたら、命が重いに決まっているのだが、その判断力さえ失わせるブラック企業が実際あるのだ。ストーリーは突っ込みどころありだが、就職を控えた人には一読の価値があるかも知れない。 pic.twitter.com/lg8ViVapIy
— あすなろ(図書の海) (@readingmaururer) March 22, 2020