『アルゴ』は、1979年から1980年にかけて実際に発生したの「カナダの策謀」を題材にした、スパイ映画です。2012年公開。
主演のベン・アフレックが監督、製作、主演を務め、プロデューサーにはジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロヴをはじめ、そうそうたるメンバーが顔を連ねています。
第85回アカデミー賞作品賞を受賞しています。 史実とは若干の相違も見られるエンターテインメント作品となっています。
制作当時イランは欧米諸国の経済封鎖を受けていて、撮影はイラン国内では行われていません。
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『ARGO/アルゴ』のあらすじ
1978年1月から始まったイラン革命で、イラン国内は反乱軍との内紛状態にありました。
翌1979年2月、国王パフラヴィーは国外追放とされますが、アメリカが国王を受け入れた事でイラン国内の反米デモが激化していきます。そして同年11月、暴徒化したデモ隊がテヘランのアメリカ大使館を占領し、52人の大使館員が人質にされてしまいます。
そんな中、6人の職員たちが大使館から脱出してカナダ大使の公邸に助けを求め、匿われることになります。ところが当初、新政府は6人の脱出に気付いてはいませんでした。
カーター政権下のCIAは6人を先にイランから脱出させるため、CIA工作員のトニー・メンデスを招集します。招集されたトニーは会議に参加しますが、幹部たちから現実的な作戦が出ない事に業を煮やしていました。
良い案が出ない中、トニーは離れて暮らす息子と電話で話した事がきっかけである作戦を思いつきます。それは「アルゴ」と言う架空のSF映画の製作をでっちあげ、撮影をイランで行う体で6人を救出しようとするものでした。
当初は難色を見せていた幹部たちでしたが、他に名案が出ない事からメンデスの案に乗る事にします。
そうこうしているうちに新政府は6人の脱出に気付き…
エンドロールにまで演出が施されていて、出演陣が実際の人物たちにそっくりなのには驚かされます。
現在に至る中東と欧米の覇権争いや、イラン・イラク問題の一端を垣間見れるところも注目点です。
登場する人物は全て実在し、史実をベースに制作されているところがこの作品の魅力になっています。作品自体は2007年発行のアメリカ雑誌「WIRED」に掲載された記事をベースに脚本化されており、アメリカ寄りのエンターテイメント作品となっているのも特徴的です。
ピリピリと気が抜けず目が離せない内容になっていて、終始ヒヤヒヤしっぱなしで見応え十分な作品となっています。
『アルゴ』の見逃し動画配信サービスは
『アルゴ』は2020年7月現在、以下の各動画配信サービスで配信されています。
動画配信サービス | 配信の有無 |
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U-NEXT | 見放題 |
hulu | 見放題 |
Amazonプライム・ビデオ | 見放題 |
FODプレミアム | × |
dTV | レンタル 440円 |
NETFLIX | 見放題 |
TELASA | 見放題 |
YouTube | レンタル 400円 |
Google Play | レンタル 400円 |
※情報は2020年7月24日現在のものです。料金には消費税を含んでいます。
※レンタルとは、月会費とは別にそれを観る時に別途課金されるもので、各サービスにより2日間~7日間程度の視聴期間が設定されています。
主な登場人物と作品概要
主な登場人物
- トニー・メンデス(ベン・アフレック、吹替:森川智之)
本作の主人公。CIA秘密工作本部作戦支援部の工作員。 - ジャック・オドネル(ブライアン・クランストン、吹替:内田直哉)
CIAの職員でトニーの上司。トニーの作戦を支援し、国務省やホワイトハウスとのパイプ役を務める。 - レスター・シーゲル(アラン・アーキン、吹替:稲垣隆史)
ハリウッドの映画プロデューサー。引退する前にもう一度大きな仕事をしたいと思っている。 - ジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン、吹替:島香裕)
ハリウッドの特殊メイク界のレジェンド。 - ボブ・アンダース(テイト・ドノヴァン、吹替:竹田雅則)
アメリカ大使館員。
作品概要
- アメリカ映画
- 【監督】ベン・アフレック
- 【脚本】クリス・テリオ
- 【原作】アントニオ・J・メンデス『The Master of Disguise』ジョシュア・バーマン(英語版)『The Great Escape』
- 【製作】ベン・アフレック、ジョージ・クルーニー ほか
- 【製作総指揮】クリス・ブリガム ほか
- 【出演者】ベン・アフレック、ブライアン・クランストン ほか
- 【音楽】アレクサンドル・デスプラ
- 【製作会社】GKフィルムズ、スモークハウス・ピクチャーズ
- 【配給】ワーナー・ブラザース
- 【公開】(米)2012年8月31日(テルライド映画祭)2012年10月12日(一般公開)
- (日本)2012年10月26日
- 【上映時間】120分(劇場版)130分(エクステンデッド版)
- 【言語】英語
エクステンデッド版Blu-ray。「人質救出作戦の舞台裏」や「脱出:関係者が語る真実」などのボーナスコンテンツが含まれています。
原作本の日本語翻訳版。ハヤカワノンフィクション文庫から、文庫本とKindle版として発売されています。