『ルパン三世 カリオストロの城』は、1979年に公開された、モンキーパンチ原作の「ルパン三世」の劇場版第2弾。宮崎駿の映画初監督作品です。
公開時の興行収入は成功したとは言えない結果でしたが、その後徐々に人気が出始め名作と言われるまでになりました。
過去の作品を元ネタとしていて、監督自身も「今までの総ざらい」と言う意識で取り組んだそうです。
構想から制作まで半年強という短期間で制作された、奇跡の作品です。
[予告編動画はこちら]
『ルパン三世 カリオストロの城』のあらすじ
1968年、ルパン達はモナコの国営カジノの大金庫から大金の強奪に成功します。
喜んだのも束の間、その紙幣が精巧に作られた悪名高き偽札「ゴート札」である事に気づいたルパン。
それをきっかけにゴート札の製造元と疑われるカリオストロ公国に向かう事にするのですが、入国早々に追っ手に追われ逃げるウエディング姿の少女に出くわします。
一も二も無く助けに向かうルパンと次元でしたが、救出に失敗し少女は追っ手に連れ去られてしまいます。
残された指輪を見たルパンは、その少女が大公の娘クラリスである事に気付き…。
ただ事ではないと感じたルパンと次元は五右衛門と合流し、クラリス救出とゴート札の謎を解明する事を決めます。
刺客に追われ地下牢獄で銭形と偶然の再会を果たすルパンですが、カリオストロ公国の疑惑から二人の利害外一致し疑惑解明まで休戦協定を結ぶのでした。
協定を結んだ銭形とルパン達がカリオストロ公国の謎を暴く為に大暴れし、クラリス救出に向かうのですが…。
ドタバタコメディをベースに、銭形を始め人間味あふれる宮崎ワールド全開の作品に仕上げられています。
その後のジブリ作品にも通じる感動的な展開は勿論の事、ラストはその後のアニメ作品の中でも名シーンと言われ、必見の名作です。
◆お勧めポイント
原作のルパン三世とは大きくその印象が違う作品になった本作で、原作者のモンキー・パンチ氏も当初はそのギャップに難色を示したそうです。ところがこの作品が、その後のルパンのカラーとなるまでの影響力を与える作品となったことは、有名な話。後のジブリ作品の基本ベースになった、必見の名作です。
『ルパン三世 カリオストロの城』の見逃し動画配信サービスは
ルパン三世の劇場映画作品は、実写版・アニメ版を合わせて、現在14作公開されています。
以下、年代順に・・ ※タイトル後の( )内は公開年と監督名。
- 実写版第1作『念力珍作戦』(1974年/坪島孝監督)
- TV第2シリーズから再編集版『ベネチア超特急』(1978年)
- アニメ版第1作『ルパンVS複製人間』(1978年/吉川惣司監督)
- アニメ版第2作『カリオストロの城』(1979年/宮崎駿監督)
- アニメ版第3作『バビロンの黄金伝説』(1985年/鈴木清順監督・吉田しげつぐ監督)
- アニメ版第4作『風魔一族の陰謀』(1987年)
- アニメ版第5作『くたばれ!ノストラダムス』(1995年/白土武監督)
- アニメ版第6作『DEAD OR ALIVE』(1996年/モンキー・パンチ監督)
- アニメ版特別作品『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』(2013年/亀垣一監督)
- アニメ版第7作『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(2014年/小池健監督)
- 実写版第2作『ルパン三世』(2014年/北村龍平監督)
- アニメ版第8作『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』(2017年/小池健監督)
- アニメ版第9作『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』(2019年/小池健監督)
- アニメ版第10作『THE FIRST』(2019年12月公開予定/山崎貴監督)
(これ以外にも多数のテレビシリーズがあります)
ここでは、記事で扱った、アニメ版第2作『カリオストロの城』、に加え、比較的ネット配信の多い、アニメ版第8作『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』と、『映画 ルパン三世』の3本のネット配信情報を掲載します。
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※情報は2020年3月20日現在のものです。料金には消費税を含んでいます。
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主な登場人物紹介と作品概要
主な登場人物
- ルパン三世(ルパンさんせい 声:山田康雄)
本作・シリーズの主人公。有名な怪盗ルパンの孫にして、変装の達人、世界を股にかける大怪盗。カリオストロ公国に入国した際、追手に追われるクラリスを助けようとする。 - 峰 不二子(みね ふじこ 声:増山江威子)
本作・シリーズのヒロイン的女性。ルパンの一味であり、かつ適度な距離を持つ関係。 - 次元 大介(じげん だいすけ 声:小林清志)
ルパンの相棒の一人で、拳銃の名手。今作ではルパンと共にカリオストロ公国の城に潜入する。 - 石川 五ェ門(いしかわ ごえもん 声:井上真樹夫)
ルパンの相棒の一人で、剣術の名手。最強の刀「斬鉄剣」を使いこなす。盗賊石川五ェ門の十三代目とされる。 - 銭形 幸一(ぜにがた こういち 声:納谷悟朗)
国際刑事警察機構インターポールの警部で、ルパン三世専任捜査官。本作では城の地下に捕らえられた時に一時休戦、力を合わせて脱出を試みる。 - クラリス・ド・カリオストロ(声:島本須美)
カリオストロ公国大公の姫君で、本作の中心的人物。幼い頃に若き日のルパンを助けたことがある。 - カリオストロ伯爵(グラフ・ラザール・ド・カリオストロ 声:石田太郎)
7年前の火事でカリオストロ公国の大公が死亡した後、摂政としてカリオストロ公国を治める、公国の事実上の統治者。一見紳士だが実は世界の闇の部分と深く繋がっている男。 - ジョドー(声:永井一郎)
カリオストロ伯爵に仕える執事だが、それは表の顔。裏ではカリオストロ公国の特殊部隊「カゲ」の長官でもある。
作品概要
- 『ルパン三世』の劇場映画第2作。
- 【監督】宮崎駿
- 【脚本】宮崎駿、山崎晴哉
- 【原作】モンキー・パンチ
- 【音楽】大野雄二
- 【主題歌】ボビー「炎のたからもの」
- 【製作会社】東京ムービー新社
- 【配給】東宝
- 【公開日】(日本)1979年12月15日 (フランス)2019年1月23日
- 【上映時間】100分
『ルパン三世 カリオストロの城』の口コミ
僕が思うルパン三世カリオストロの城の好きなシーンまとめました!笑(2/3)
こんな風に女性を笑顔にするルパン素敵#ルパン三世 pic.twitter.com/QTeOpvWH76— ごんた@ゲーム実況 (@GontaPonta_) November 8, 2019
「ルパン三世 カリオストロの城 4DX版」
ルパンの「まくるぞぉ!」からの映像と座席の揺れがもう笑っちゃう。
カーチェイスシーンはアトラクションそのもの。
水もたっぷり浴びました。
銭形警部の名セリフにまたまた胸が熱くなってホロリ。
永遠の名作。4DX版は本当にオススメ!#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/9zZZu2AbHj— きっく (@kicktombraider) November 10, 2019
ルパン三世カリオストロの城観てきた
4D初めてやったけどアトラクションみたいで楽しかったー
この作品は何十回と見てるけど毎回新しい発見があってすこだ pic.twitter.com/XHORt4mkJ5— GANCOLO@上Bぶっぱマン (@colo_gan) November 10, 2019