『カッコーの巣の上で』のあらすじ・見どころと動画配信サービスは

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映画『カッコーの巣の上で』は、ヒッピー文化の始祖と言われるケン・キージーのミリオンセラー小説が原作。
1969~70年代のベトナム戦争当時の反戦/反政府のムーブメントの一つであった「アメリカン・ニューシネマ」の代表作として有名な作品です。

主演のジャック・ニコルソンはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞し、プロデューサーのマイケル・ダグラスもアカデミー賞を受賞しています。

一方、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクを演じたクリストファー・ロイドの映画デビュー作品でもあります。
公開から毎年行われる様々な映画ランキングに必ずランクインされる、感動する名作の代名詞にもなっています。

それではこの映画のあらすじや見どころをご紹介しましょう。

[予告版動画はこちら]
https://youtu.be/WsJdJHgsJx8

目次

『カッコーの巣の上で』のあらすじ

淫行罪で有罪判決を受け刑務所に収監されているマクマーフィー。
彼は刑務所でもトラブルメーカーで、更生牧場で度重なる暴行事件を起こして精神鑑定を受ける事に。他の精神病患者と共にマクマーフィーが移送されたのは精神病院で、鑑定を受けるまで入院する事になります。

ところが入院時に服用を義務付けられている薬を飲んだ振りをして看護師の目を欺き、厳格に決められたルールをことごとく破って看護師の命令にも反抗していきます。マクマーフィーは刑務所暮らしから逃れる為に詐病を装っていたのです。

ところが入院した病院も、看護婦長であるラチェッドを中心に厳しい制約に縛られた環境。
刑務所と似た人権を無視した環境と、そんな環境に従順な患者たちに我慢が出来ないマクマーフィーは自己主張をし、患者たちもいつしかマクマーフィーに影響されていきます。

そんなある日、患者が起こした騒動を止めようとしたマクマーフィーでしたが、普段の素行から誤解を受け電気治療と称した懲罰を受ける事になってしまいます。
そこで同じ患者であるネイティブアメリカンが同じ詐病である事を知り、病院からの脱出を持ち掛けます。

数週間の入院生活の後、医院長から「精神病の兆候は見られない」との鑑定結果を受けたマクマーフィー。
この結果は彼にとって誤算でした。

このままでは刑務所に戻されてしまうと思ったマクマーフィーは…

精神病棟を舞台に誤った方向に突き進む体制と、その体制に反旗を掲げる市民、1970年代まで実際に行われていた「ロボトミー手術」の現実で「社会風刺」を描いているところがこの作品の特徴になっています。ラチェッド看護婦長と厳格なルールはベトナム戦争に邁進していく当時のアメリカ政府の象徴であり、患者たちは軍人などの戦争被害者であり、マクマーフィーは意志に判して戦死した一般市民たちの象徴です。
後半からラストへの展開も、自由を手に入れる事への強い願いを感じる事が出来ます。

この作品が名作と言われるもう一つの理由は、主演のジャック・ニコルソンの演技です。
「アカデミー賞の常連」と言われる名優の演技力が存分に堪能できる作品です。

『カッコーの巣の上で』のお勧めポイント

実はこの作品の本質が原題【One Flew Over the Cuckoo’s Nest】にあります。Cuckoo’s Nestは精神病院の蔑称で、the Cuckooは精神病患者を指すCrazyと同意語です。

加えて、Flew Over(脱出)して自由を手に入れるのは一人だけ=Oneと言う意味合いが込められていて、マザー・グースの「カッコーの巣の上に」に賭けてあります。

このタイトルからも解る様に、当時の疑問視されていながらも国を挙げて突き進んでいた誤った流れに抗う事の困難さと、悲劇的な末路が描かれているのがこの作品の本質でありポイントになっています。

映画ファン必見の名作なので、絶対的お勧め作品です!

映画『カッコーの巣の上で』が好きな人におすすめしたい作品

今作の中でも描かれている「ロボトミー治療」は『シャッターアイランド』でも興味深く描かれています。

※『シャッターアイランド』のブログ内記事はこちら
映画『シャッターアイランド』のあらすじ・見どころと見逃し配信の動画視聴先

主演のジャック・ニコルソンの作品としては、アメリカン・ニューシネマの代表作『イージー・ライダー』『ファイブ・イージー・ピーセス』、また冬のホテルでの恐ろしい父親を演じた『シャイニング』も見逃せません。

『カッコーの巣の上で』の見逃し動画配信サービスは

『カッコーの巣の上で』の動画配信を調べてみましたが、2021年3月現在配信しているところはありませんでした。
ですが、DVD宅配レンタルサービスでBD/DVDを借りて観ることができますのでそちらでご覧ください。

主な登場人物と作品概要

主な登場人物

  • ランドル・パトリック・マクマーフィ(ジャック・ニコルソン)
    本作の主人公。刑務所での強制労働を逃れるために精神異常のふりをして病院に入院する。
  • ラチェッド(ルイーズ・フレッチャー)
    精神病院の看護師。上品な雰囲気の反面、心には深い闇を持つ。
  • エリス(マイケル・ベリーマン)
    入院患者の一人。クリスマスの夜の乱痴気騒ぎでは医療用チューブで酒を飲む。
  • ハーディン(グウィリアム・レッドフィールド)
    入院患者の男、インテリな感じだが無気力。
  • ビリー・ビビット(ブラッド・ドゥーリフ)
    入院患者の青年、母親に強いコンプレックスを持ち、そのためえ自殺未遂を起こした過去がある。
  • テイバー(クリストファー・ロイド)
    入院患者の男。芸術家であると同時に、急にキレる凶暴な面がある。

作品概要

  • アメリカ映画
  • 【監督】ミロス・フォアマン
  • 【脚本】ローレンス・ホーベン、ボー・ゴールドマン
  • 【原作】ケン・キージー『カッコウの巣の上で』
  • 【製作】マイケル・ダグラス、ソウル・ゼインツ
  • 【音楽】ジャック・ニッチェ
  • 【配給】ユナイテッド・アーティスツ
  • 【公開】(米)1975年11月19日(日本)1976年4月3日
  • 【上映時間】133分
  • 【言語】英語

前日譚スピンオフ、NetFlixで独占配信中!

『カッコーの巣の上で』の中でも重要人物であった看護師長のミルドレッド・ラチェッド。彼女を主人公としたスピンオフドラマ『ラチェッド』がNETFLIX独占で配信されています。

『カッコーの巣の上で』では精神病院の入院患者たちに対し、暴君のようにふるまうラチェッドでしたが、このドラマではそこに至るまでの過程とその強烈な人柄を見せつけます。
第二次世界大戦直後、ルシア州立病院にやってくるラチェッド。相手の弱みを瞬時に嗅ぎとり、巧みに弱みにつけ込んで病院の中心人物になっていきます。本作と合わせぜひご覧ください。


未公開シーンやマイケル・ダグラスが語る現代の精神医療など、特典映像を含んだBlu-rayディスク。


デール ワッサーマン (著) 小田島 雄志 (翻訳)による、本作の戯曲本。

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