ミステリー映画を楽しみたい人におすすめな『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は、ダニエル・クレイグやクリス・エヴァンスの出演も見どころ!
探偵は屋敷の主の自殺の真相を解き明かすことができるのか?
この映画は『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の監督、ライアン・ジョンソンが、「アガサ・クリスティの推理小説のようなミステリーを撮りたい」と、新たに脚本を書き下ろした密室殺人ミステリーです。
最後まで目の離せない展開が続きつつも、ちょっと笑いを挟みなが観られる今作の、まずは簡単なあらすじからご紹介しましょう。
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『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』のあらすじ(ネタバレ無し)
ミステリー作家のハーラン・スロンビーの85歳の誕生日パーティーが行われ、出版作業を任せている息子マイケルと妻、会社を興して成功を収めている娘リンダと夫、義理娘のジョニたちで賑わってます。
彼らの子供も来ていたのですが、マイケルの子のランサムがハーランと口論をして出て行ってしまいました。
深夜になったのでハーランは自室へ…そこで看護師のマルタは日課である鎮静剤の注射をして0時には帰ります。
——翌朝、ハーランに朝食を届けた家政婦のフランは、ハーランが首を斬って死んでいるのを発見します——
一見、ハーランの自殺に思われましたが、匿名の依頼を受けた探偵のブノワ・ブランは屋敷を訪ね、殺人として調査を始めます。家族にパーティー当日の行動を聞くとランサム以外にもマイケルやジョニたちもハーラントもめていたと分かるのです。
誰もが怪しく思える中、マルタが鎮痛剤とモルヒネを間違えて投与したという事実が…ブラン探偵は真実を求めて捜査を始めるのでした。
果たして、
- マルタが犯人なのか?
- ハーランの遺産相続の行方は?
- 探偵への匿名の依頼人とは?
等々の謎が残る中、驚きの事実が後半に明かされます。
一族の問題児と言われるランサムをクリス・エヴァンスが演じ、アメコミ映画のヒーロー「キャプテンアメリカ」のイメージで見るとギャップに驚かされることでしょう。
そして、ストーリーの要となるマルタは、嘘をつくと嘔吐してしまうこともあり、各仕事に向かない善良な性格…薬を間違えたことをハーランに打ち明けた際の出来事にも驚かされること間違いなしです。
あらすじ(後半と結末のネタバレ)
ハーランの遺言書に「マルタへ遺産を相続させる」と書かれていたため、一族は大騒ぎ。そんな中、ランサムがマルタに詰め寄り薬を投与し間違えたことを聞き出しました。ランサムは彼女の味方をし、証拠隠滅の協力をするのですがブラン探偵が真実を明らかにします。
「マルタは薬を間違えてはいなかった」そう推理したブラン探偵は、ランサムがハーランと口論した後、密かに鎮痛剤とモルヒネの中身を入れ替えたと言うのです。
そのため、ブラン探偵に匿名で捜査を依頼し、マルタを犯人に仕立て上げようとしましたが失敗。
ランサムは逮捕され、マルタは遺産を相続することになるのでした。
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の感想
善良でウソの付けないマルタが罪悪感に苛まれつつも、ハーランの遺志を継いで必死に証拠を隠そうとする姿にハラハラ!
監視カメラのビデオテープの記録を磁石を使って消したり、血液検査のレポートのコピーが明らかにならないよう奔走したり…その善良さがあったからこそ、ハーランは問題だらけの他の一族ではなくマルタに遺産を相続させようとしたのでしょうね。
ランサムは遺言書を無効化すべく、マルタを殺人犯に仕立て上げようとしたり、最後は彼女を殺そうとも動く…かなりの悪人だったのに驚きました。
ミステリー作品としての完成度が高く、伏線が気になるので数回かけてみたくなるストーリーでした。また、最初に流れるBGMのヴァイオリンがスピーディーかつ、ミステリーの始まりを思わす雰囲気!
家政婦がハーランの部屋に朝食を届ける際に屋敷の内装から飾ってあるモノなどを映していく演出に、すぐさま映画に入り込んでしまいましたね。
もう一度見たくなる映画です。
◆この映画が好きな人におすすめしたい作品
推理映画が好きなら『オリエント急行殺人事件』も密室事件を扱っていて、容疑者は乗客全員という設定が面白いのでおすすめ。
ダニエル・クレイグのスパイ姿を見たいなら『007』シリーズ。クリス・エヴァンスの『アベンジャーズ』シリーズで勇敢なヒーロー姿を見るのも良いですが、『gifted/ギフテッド』で良いパパのような姿もおすすめですよ。