映画『ホテル・ルワンダ』を徹底考察!名作と言われる理由は?


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カプチーノさん
カプチーノ
感動の名作「ホテル・ルワンダ」を分析/考察してみました。

世界中を震撼とさせた「ルワンダ虐殺」で1,200名以上もの難民を救ったホテルマンの実話を描いた「ホテル・ルワンダ」。この作品に涙した人も多いと思いますが、日本では「ルワンダ虐殺」があまり報道されなかったという話も耳にします。

そこで、この作品の背景になった「ルワンダ虐殺」と、実話とされているストーリーの内容を考察していこうと思います。

[予告版動画はこちら]

『ホテル・ルワンダ』のあらすじや見どころの記事はこちら。
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ルワンダ虐殺を知ろう!

「ルワンダ虐殺」は、1994年4月6日に東アフリカの内陸国・ルワンダで起きた、フツ族過激派によるツチ族とフツ族穏健派に対する大量虐殺事件です。

わずか100日の間に50万~100万人もの死者を出し、実に全国民の10~20%もの人口が失われたと言われています。

このルワンダ虐殺ですが、いきなり発生した民族間紛争ではなく、長い植民地としての歴史と様々な火種が原因で起きています。

非常に入り組んだ難解な問題が絡んでいて長くなりそうなのでザックリと挙げると、貧困問題、食糧難、難民問題、ベルギーによる統治問題、過去にも数回起きているフツ族とツチ族間の大量虐殺事件(ブルジン虐殺)などです。

クーデターや革命運動、国内紛争が頻発する混沌とした国内情勢の中、1994年4月に生じたハビャリマナ大統領の暗殺がルワンダ虐殺の引き金になったとされています。

しかも、プロパガンダ(情報操作)を巧みに利用し組織的だったことが、この事件の特徴だそうです。

アフリカの分割統治図19世紀末にヨーロッパ諸国によって分割統治された頃の統治領の図。
10がドイツ帝国領ルアンダ・ウルンディ(後のベルギー領ウガンダ)。
出典:ウィキメディア・コモンズ/File:League of Nations mandate Middle East and Africa.png
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ジュベナール・ハビャリマナ大統領ルワンダ第3代大統領ジュベナール・ハビャリマナ氏。
フツ出身で、飛行機で移動中に何者かによって撃墜され死亡した。
出典:ウィキメディア・コモンズ/File:Juvénal Habyarimana (Andrews Air Force Base, Maryland, USA – 1980).jpg
掲載許可:パブリックドメイン

『ホテル・ルワンダ』の背景を調べてみました。

この作品に原作は無く、主役であるホテルマン、ポール・ルセサバギナの自伝『An Ordinary Man』がストーリーの基になっています。
この著書は現地で取材したTom Zoellnerというジャーナリストとの共著なので、著書の信憑性も高いようです。

ポール・ルセサバギナの著書はこちらで読めます。

舞台となったホテルは「オテル・デ・ミル・コリン」。ミル・コリンとはフランス語で「千の丘」と言う意味でルワンダの別称です。

事件当時の支配人はヨーロッパ人でしたが、事件勃発を機に避難帰国し、副支配人であったポールが支配人代行としてホテルを切り盛りしていたそうです。

事実との相違点を検証してみました。

事件勃発のきっかけに関しては、諸説ある中でクーデターと大統領の暗殺事件が引き金として描いています。

主役のポール・ルセサバギナがホテル支配人として描かれていますが、正しくは副支配人→支配人代行が事実のようです。

ルワンダに派遣された国連軍のオリバー大佐は架空の人物で、ロメオ・ダレールという人物がモデルになっています。

ロメオ・ダレール将軍ロメオ・ダレール少将。事件当時、国際連合ルワンダ支援団 (UNAMIR) の司令官。
出典:ウィキメディア・コモンズ/File:Darfur-Rally 019.jpg 著作権者:Joshua Sherurcij
ポール・カガメ現ルワンダ大統領ルワンダの現大統領ポール・カガメ氏。ルワンダ虐殺に繋がる「ルワンダ紛争」ではルワンダ愛国戦線(ツチ系)の司令官を務めた。
出典:ウィキメディア・コモンズ/File:Kagame.jpg 掲載許可:パブリックドメイン

『ホテル・ルワンダ』が名作と言われる理由は?

私を含め、ドラマチックで涙腺をくすぐる感動秘話に人は弱いです。それが実際に起きた事実であったなら、なおのこと!

この作品の最大の特徴は善と悪の対比が極めて極端である気がします。

日本では到底あり得ない、大量虐殺という凄惨で過酷を極める状況下での人道的な活動。状況が困難であればあるほど、成し遂げた偉業の輝きは増します。

私はこの作品を鑑賞する事で心を浄化されている気がします。まだ観た事が無い方、お勧めの一本です!

記念施設の外観国際連合ルワンダ支援団 (UNAMIR) として活動していた建物が激しく銃撃された跡。ベルギー人職員が殺害された。
出典:ウィキメディア・コモンズ/File:Belgian Soldier Memorial.jpg 掲載許可:クリエイティブコモンズcc-by-2.0

未だに不安定な国内情勢を物語る悲しいニュース

2020年9月1日のBBCの報道で、この作品のモデルとなったポール・ルセサバギナがテロの容疑者として逮捕されたとの報道がありました。

現職大統領に対して批判的な立場を取っていて反政府党を立ち上げた事がテロ活動とみなされ、事実上の逮捕理由となったようですが、彼の人道的な活動は事実であって、人間性を疑いたくない気持ちです。

この作品を観た人はこのニュースをどう捉えるのでしょう?


『ホテル・ルワンダ』のあらすじや見どころの記事はこちら。

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