映画『あんのこと』は実話ってほんと?あらすじや特徴、キャストについてご紹介

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2024年に公開された映画『あんのこと』は、ある少女の壮絶な人生を綴った新聞記事をもとに描かれた人間ドラマです。

底辺から抜け出そうともがくヒロイン役を今大注目の女優、河合優実が務めたことでも話題になりました。

この記事では、映画『あんのこと』のモチーフになった事件やあらすじ、キャストなどについてご紹介していきます。

ぜひ最後までご覧ください!

目次

映画『あんのこと』のもとになった事件

前述の通り、映画『あんのこと』は実際の新聞記事をもとに制作されています。

その記事は2020年6月の朝日新聞に掲載されました。

記事の内容は以下の通りです。

「ハナ」という少女は幼いころから母親に暴力を振るわれ、虐待されていた。そして、小学3年生の頃にハナは不登校になった。
11~12歳の頃には母親から体を売ることを強要されて売春するようになり、14歳の頃には薬漬けの生活を送ることになる。そして逮捕された。
その後、薬物依存の自助グループに参加するようになり、その主催者である刑事や相談に乗ってくれる記者と出会い、ハナには心の拠り所ができた。そして、夜間中学にも通い、母親からの虐待や薬物依存を乗り越えた頃に介護福祉士になりたいという夢ができる
ハナ自身の努力や、刑事、記者からの助けによって母親から離れ、介護の仕事に就くこともできたが、コロナ禍によって自助グループ、職場、学校と希望だった居場所を全て失うことになる
そしてハナが25歳の時、自ら命を絶つことになった。

この内容をもとにして入江悠監督が映像化しました。

映画『あんのこと』のあらすじ

予告動画はこちら

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映画『あんのこと』予告篇 6月7日(金)公開 主演:河合優実 × 監督/脚本:入江悠衝撃の実話を映画化!2020年、この日本で起きていた、本当のこと。2020年の日本で現実に起きた事件をモチーフに、『SR サイタマノラッ...

21歳の主人公「杏」は、幼少の頃から母親に暴力を振るわれ、十代半ばからは売春を強いられるなど、過酷な人生を歩んできた。そんな杏はやがて薬物に手を出すようになり、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けることになる。そこで杏は、多々羅という名の変わった刑事に出会う。

大人を信用できなくなっていた杏だが、なんの見返りも求めることなく杏の就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に次第に心を開くようになる

一方、週刊誌記者の桐野は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。

ちょうどその時期に新型コロナウイルスが出現する。それにより、杏がやっとの思いで手に入れた居場所や人とのつながりを一気に失ってしまう。行く手を閉ざされ、杏は孤立してしまう。

そんなある日の朝、身を寄せるシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる杏だったが…。

映画『あんのこと』のキャスト・スタッフ

映画『あんのこと』は、主演の河合優実をはじめとする演技派俳優達が出演していることでも話題になっています。ここでは、『あんのこと』のキャストとスタッフを紹介していきます。

キャスト

河合優実(香川杏役)
2000年12月19日生まれ、東京都出身。
2021年出演『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』での演技が高く評価され、第43回ヨコハマ映画祭<最優秀新人賞>、第95回キネマ旬報ベスト・テン<新人女優賞>、第64回ブルーリボン賞<新人賞>、2021年度全国映連賞<女優賞>を受賞。2022年には『愛なのに』、『女子高生に殺されたい』、『PRAN 75』をはじめ計8本もの映画に出演し、第35回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞<新人賞>を受賞。

佐藤二郎(多々羅保役)
1969年5月7日生まれ、愛知県出身。
俳優、脚本家、映画監督などマルチに活躍。1996年に演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げ、本格的に俳優活動を開始する。「浦安鉄筋家族」、「ひきこもり先生」などのドラマや、「勇者ヨシヒコ」シリーズ、『HK変態仮面』、『銀魂』シリーズなどの福田雄一監督作品で圧倒的な存在感を放ち、一躍人気を集める。『memo』や『はるヲうるひと』では監督・脚本・出演を務め、クリエイターとしての才能も発揮。

稲垣吾郎(桐野達樹役)
1973年12月8日、東京都出身。
1991年に歌手デビューし2017年に「新しい地図」をスタート。2010年に『十三人の刺客』で第23回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞助演男優賞、第65回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。2019年に『半世界』で第31回東京国際映画祭観客賞、第34回高崎映画祭優秀主演男優賞を受賞。

河合青葉(香川春海役)
1981年11月16日生まれ、東京都出身。
10代からモデル活動を始め、20代で女優活動をスタート。以降、多くの映画やドラマで活躍。『お盆の弟』、『さよなら歌舞伎町』で第37回ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞。『偶然と想像』で第35回高崎映画祭最優秀主演俳優賞を受賞。

スタッフ

入江悠(監督・脚本)

2009年、自主制作による『SRサイタマノラッパー』が大きな話題を呼び、ゆうばり国際ファンタスティック映画オフシアター・コンペティション部門グランプリ、第50回映画監督協会新人賞など、多数受賞。

浦田秀穂(撮影)

1993年渡米後フリーのカメラアシスタントとして撮影現場で研鑽を重ね、現在シンガポールを拠点に国内外で撮影監督として活躍中。2008年ヴィム・ヴィンダースがプロデュースした映画『クローンは故郷を目指す』でモントリオールファンタジア映画祭最優秀撮影監督賞、ニューヨーク・アジア映画祭最優秀ビジュアル賞を受賞。

映画『あんのこと』の特徴

映画『あんのこと』は、見落とされがちな社会の最下層の存在に焦点を当てた社会派ヒューマンドラマです。

主なテーマは「虐待」、「薬物依存」、「貧困」、「コロナ禍による孤立化」で、多くの人が直面する重く切実な社会問題が巧みに描かれています。

重いテーマではありますが、過度な演出やセンセーショナルな表現は避けて、あくまで静かなまなざしで被写体を捉えている構成が特徴的です。

こういった重いテーマを扱っているからこそ、「辛いけど目を逸らしてはいけない現実」を観る者に突き付けてくれます。

映画『あんのこと』を見た人の感想

『あんのこと』を見るか迷っている人の中には、「実際に映画を観た人の感想が気になる」という方も多いでしょう。そこでここでは、映画を観た人の感想をいくつか紹介していきます。

河合優実の演技に引きこまれた。とても考えさせられる作品でした。でも結構メンタルやられるので調子が良い時に観ましょう。

社会派残酷で儚い。短い人生を健気に生きた主人公の姿に胸が張り裂ける思いがした。この先、これを超える作品に出会えるだろうか。

実話ベースなだけに救われない話で辛いが、ずしっと重く心に残る作品だった。セリフが少なく、映像と役者の演技だけで進行するのに、観る者の心を掴んで心臓をぎゅっと掴まれるような作品であった。役者という職業に全てを投入しているような河合さんには参りました。

無謀にも現実が知りたいという衝動に駆られて拝見しました。冒頭から涙が止まらない。日本社会の縮図というか、善と悪が背中合わせで一歩間違えたら違う道に進んでしまう。ようやく助けられたと思っても、行く手を阻まれる。やっと逃げ出したと思ったのになぜか戻ってしまう。それは誰にも止められないのだろうか。ここ日本で現実に起きていることを突き付けられた。

誰のために、何のために作ったのだろう。救いのない映画は好きじゃない。河合優実が好きだから見られたけど、何が言いたいのか分からなかった。

この作品は事実をベースにして一部フィクションを取り入れているそうだが、あまりの悲惨な事実により観ていて気分が悪くなる。しかし、主演の河合優実の抑えながらも強く健気な演技により、作品に引きこまれる。共演の、佐藤二郎や河合青葉のすさまじい演技も、本作の強いメッセージ性を作っている。

まとめ【”あん”のような人々は現実社会にも存在している】

映画『あんのこと』では、今まで見過ごされてきた人々の存在が描かれています。

例えば、虐待や売春、薬物依存などについては、「自分には関係ない」と考えている人も多いでしょう。

しかし、この映画では「そういう人生が実際にこの社会で存在していた」ということをあえて真正面から提示しています。

つまり、この映画は”あん”という一人の女性の物語であると同時に、あんと同じような人生を余儀なくされてきた人々の物語でもあるのです。

 

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