実際に起きた事だからこそ、説得力も心を打つパンチ力も強く、感動もひとしおです!
今回は「事実を元に作られた名作と言われる作品」から、厳選した15作品をご紹介しようと思います。
シンドラーのリスト
https://youtu.be/puV5x4Z_DDU
数あるホロコーストを描いた作品の中でも、最高傑作との呼び声も高いこの作品。
かなりスピルバーグ監督の歴史的解釈と映画作品としての演出が色濃い本作ですが、その仕上がりは天才キューブリックをも唸らせホロコースト作品の構想を断念させたほど!
上映時間も長く、痛ましいシーンも多い作品ですが、ラスト30分で涙腺が崩壊することでしょう。
JFK
謎多きジョン・F・ケネディの暗殺の真相を追う弁護士ジム・ギャリソンの活動を描いたこの作品ですが、公開当時から限りなく真相に近いとされていたのは有名です。
当初は2039年に般公開される筈だった調査資料も、トランプ大統領の鶴の一声で更に延期されるとの話も…。
歴史歴な大事には必ずささやかれる、アメリカの政治的な闇。その代表的な事件であるケネディ大統領暗殺事件を描いたこの作品は必見です。
バイス
この作品には度肝を抜かれました!
アメリカ政治の闇と言う意味では、よもやこんな作品が公開されるなんて衝撃以外の何物でもありません。
タイトルの「VICE」ですが、「副」や「サブ」を意味する以外に実は「悪行を重ねる悪党とかクズ、騙し」って言うスラングがあるのをご存じですか?
ケネディ暗殺もベトナム戦争も9.11も… 世界中が震撼した事件の裏で暗躍するアメリカ政府の闇がある事を描いています。
凄いです!!
ホテル・ムンバイ
世界中で多発している同時テロ事件。その標的となったインドでの同時多発テロを描いたこの作品。
描かれているのは一般の市民と事件に関与した犯人たちで、登場する全ての人物を個々の背景を基に実に丁寧に描いています。
悲しい事件を扱った作品ですが、事実の背景にも焦点を当てた素晴らしい名作です。
カッコーの巣の上で
ベストセラー小説を基に制作されたこの作品ですが、1900年代前半に精神病患者への治療法のひとつとして実際に行われていた「ロボトミー手術」を描いています。
日本でも行われたこの「ロボトミー手術」は「シャッターアイランド」でも描かれていますが、この作品は名作中の名作と言われています。
エレファント・マン
この作品を観ずして映画好きと言うなかれ!と言っても過言ではない有名作。
「カルトの帝王」と呼ばれるデヴィッド・リンチが一躍有名になったきっかけがこの作品で、感動作として知れ渡るこの作品ですが、実は本作の本質は「人としての真の良心」を観る者に問いかけている深い作品なのです。
実在したジョン・エメリックの壮絶な人生を描いた、感動しつつも考えさせられる名作です。
ホテル・ルワンダ
実は日本ではあまり詳しく報道されなかったと言われているルワンダ虐殺を背景に、難民を多く救ったホテル支配人の偉業を描いたこの作品。
特別な存在ではない普通の市民であった主人公が、事の重大さを知り良心に駆られて成し遂げた偉業。観ないと人生を損しますよ!
レナードの朝
https://youtu.be/c8zirfXsW0M
神経学者であり医師のオリバー・サックスのノンフィクション著書を基に制作された作品です。
「珠玉の名作」とはこの作品を言うんだと思います。
とにかく、ロバート・デ・ニーロの演技が神掛かっていて目を奪われます。
ちなみに、この作品の監督はぺ二-・マーシャルと言う女性監督で女優としても有名でした。
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
個人的に大好きなゲイリー・オールドマン主演のこの作品。実は、主演が彼だってしばらく知りませんでした(笑)
歴代のイギリス首相を描いた作品は不思議とどれも素晴らしい作品に仕上がっていて、特にこの作品には心を打たれます。
一国のリーダーを主人公にするのは史実作品の定番ですが、残念ながらあまり話題にならなかったこの作品。実は素晴らしい作品なので選びました!
ラストエンペラー
史実ベースを選ぶ上で絶対に外せないのが『ラストエンペラー』です。
本物の紫禁城を使って撮影されたこの作品。豪華絢爛な重厚感と、愛新覚羅溥儀の数奇な人生を描いたヒューマンドラマのスケール感は圧倒的です。
また、坂本龍一の音楽無しにはここまでの名作となり得なかったと思えるほど、音楽が素晴らしいです。
私は確信する
2021年に公開された映画であり、殺人事件の調査と裁判を舞台にした作品は真に迫る演技が見ものです。
2000年にフランスで起きた「ヴィギエ事件」が題材になっており、弁護士とノラという女性の事件への姿勢が印象に残るでしょう。
未解決事件だからこその「犯人は誰か?」という視点が語られ、ノラが容疑者の無実を晴らそうと周囲の調査を始めるのですが…
彼女の鬼気迫る雰囲気と、映画終盤での弁護士の弁論の姿からはきっと目が離せませんよ。
15時17分、パリ行き
2015年にヨーロッパで「タリス銃乱射事件」という無差別テロが起き、その時に犯人に立ち向かった3人の若者のリアルな描写が描かれる映画です。
特急列車の車内を舞台にして、554名の命が脅かされる事件はハラハラすること間違いなし。
若者の過去の出来事や日常と共に描かれていく点や、若者を演じる役者はなんと事件の当事者という点にも注目してみるのがおすすめです。
オール・アイズ・オン・ミー
ヒップホップで名を轟かせた伝説のシンガーである2PAC(トゥパック)の伝記映画です。
彼は1996年にラスベガスで撃たれ、25歳で亡くなったという事件がありました。
それまでの2PACの人生を今作では描き、銃殺される以前にも危険な目に遭っていたことが語られますよ。
どうして2PACが狙われていったのかの考察をしたり、ヒップホップやライブシーンなどを楽しんだりもできる作品です。
チェンジリング
1928年のロサンゼルスにて、子供が誘拐されて保護された事件がありました。子供の無事を安堵した母親ですが、なんとその子は自分の子供ではなかったのです。
もちろん、母親は警察に捜査を訴えかけますが相手にしてもらえず…彼女は懸命に息子を探していく様子に見入ってしまうことでしょう。
「どうしてそんなことが?」と思ってしまう話であり、結末が気になる映画!母親を演じるアンジェリーナ・ジョリーの演技にも注目ですよ。
硫黄島からの手紙
太平洋戦争における日本の硫黄島での軍人たちの姿を描いた作品です。クリント・イーストウッド監督が渡辺謙や二宮和也を起用して製作しました。
名将と呼ばれる栗林忠道中将や兵士たちが敵から攻撃を受ける中、意志を強く持って行動に移していくのです。彼らの懸命な姿にきっと心奪われることでしょう。
この戦争のアメリカ側の視点となる同監督の映画『父親たちの星条旗』も一緒に見るのがおすすめです。
“実話の事件や歴史を基にした” 映画の中で、洋画に絞って、特におすすめのものを15作品ご紹介いたしました。
どれもとても心に残る名作です。ぜひご覧になってください!